2021年9月28日

自分の考えや思いをしっかり言葉にして話せることが大切です

 笹嶋工業 株式会社 (南砺市)
 土木建築工事部 主任 雨野 亨哉さん

Q1.現在、どんな仕事をしていますか。

 南砺市梅ヶ島地内において、約950mの用排水施設の改修工事を行っています。
 この工事は、農業の生産性と経営の効率化・安定化を目的に摩耗や破損など損傷が著しい農業用用排水施設の改修や区画整理を行うもので、砺波農林振興センターの発注で事業が進められています。工事は複数の工区に分かれて発注されていて、私が担当している現場は第11工区にあたります。
 現場では現場代理人兼主任技術者として、工程管理、品質管理、出来形管理など施工管理全般を行っており、現場では安全に作業ができるよう作業者に指示・配慮するほか、図面通りに施工が進んでいるか確認を行っています。また、本工事では耕作者や地権者、近接工事現場など多くの関係者との協議・調整が必要であり、綿密な話し合いを行いながら現場がスムーズに回るようにしています。

Q2.建設業を選んだ理由、仕事のやりがいを教えてください

 高校・大学と土木について学んでいたので、学んだことが活かせる仕事をしようと思い建設業を選択しました。会社見学をしたときに地元に密着した会社という点に魅力を感じて入社しました。今年で入社6年目になります。
 現場では、工事を完成させるために、様々な専門の職人さんと綿密な打ち合わせをしながら仕事を進めていきます。様々な意見や思いを聞き、良い意見を取り入れてより良い物を作り上げていくことにやりがいを感じます。また、自然に囲まれた中で最新の技術を使用し、生活に直結する大切な施設・設備を作り上げることから大きな達成感が得られる仕事だと思います。

Q3.現場の環境について教えてください

 建設業でも働き方改革が推進されており、簡易水洗トイレの設置や冷暖房設備の充実など、現場や休憩所が快適な環境になるよう整備が進められています。安全面においても安全監視制御を搭載した建設機械の使用やKYKやTBM(Tool Box Meeting)を徹底していているので、3Kと言われるようなキツイ・キケンといった悪いイメージはそれほど持っていないです。
 ただ、外仕事で夏は暑く冬は寒いため、体調管理には気をつけないといけません。夏の時期は特に熱中症に注意し、空調服の着用やこまめに休憩を取るなど、対策を徹底しています。
 現場では週休2日制の導入が進んでおり、土日休みになることが多いです。天気によっては時々土曜日に作業することもありますが、その時は平日に休みをとって週休2日を確保できるようにしています。

Q4.休日はどのように過ごしていますか?

 休日は、友人とスポーツなどをして遊んでいることが多いです。あとは、学生時代からバレーボールをやっており、今でも時間のあるときは練習に行ってます。

Q5.将来の目標を教えてください

 1級土木施工管理技士の資格を取得し、自分で現場管理ができる立場となりました。これからも多くの現場を通じて、色々と経験を積んでいきたいです。また、近年のICT技術の進歩は目覚ましく、これからの建設業界に必要不可欠な技術になってくると思われます。積極的に新しい技術を習得し、現場で活用できるようにしていきたいです。

Q6.建設業を志す方へのメッセージ

 近年、当社でも働き方改革に向けた取り組みが進められており、残業減少や週休2日の確保が推進されています。最新の測量機械やドローンなどの設備面も充実してきましたし、作業環境も良くなっていますので、若い人たちにはもっと建設業に興味を持ってほしいですね。
 現場で技術者として働くためには、コミュニケーション力がとても大事です。発注者との協議や地元関係者への説明、一緒に働く作業者への指示など人対人の仕事が多いので、自分の考えや思いをしっかり言葉にして話せることが大切だと思います。

現場の1日の流れ
7:50~8:00 朝礼・安全ミーティング
8:00~12:00 作業指導(安全管理・施工管理等)、
測量・丁張など(途中15分休憩)
12:00~13:00 昼休み
13:00~16:45 作業指導(安全管理・施工管理等)、
測量・丁張など(途中15分休憩)
16:45~17:00 片付け作業・現場確認・翌日の打合せ
17:00~17:30 事務作業等を行い、帰宅
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