2020年10月8日

自らの手で社会の役に立つものを作るのがやりがいであり、魅力

得能建設工業 株式会社 (南砺市)
 宮川 泰平さん

Q1.現在、どんな仕事をしていますか。

南砺市内の老朽化したマンホールの蓋を交換する「小矢部川流域下水道小矢部川幹線マンホール蓋更新工事」を行っています。交換するマンホール周辺のアスファルトを剥がして蓋を交換し、再度アスファルトで舗装する工事です。
道路上で作業するため、一時的に交通規制をして作業を行う必要がありました。また、他の会社が道路拡幅のための改良工事をしている範囲にもマンホールが含まれている箇所があり、施工の際は規制範囲が重なるタイミングで工事ができるよう交通規制の経路等何度も打ち合わせを繰り返し、スケジュールを調整しました。
現在すべての工程が完了し、工事にかかった材料や施工面積などの資料を整理して発注者へ提出する書類を作成しているところです。

Q2.建設業を選んだ理由、仕事のやりがいを教えてください

大学では応用力学から農業に関する科学、生物多様性、地域活性化等様々な環境に関する分野を経験してきました。実は、元々建設業だけに興味があったわけではなく、就活の時は様々な業界の説明を受けました。
今の会社は就活サイトで知ったのですが、仕事内容に測量業務が記載されていて、大学時代の絶滅危惧種の生態の研究中に行った測量活動が活かせると考えて受けることにしました。実際に入社してみると、学生時代に想像していた測量の仕事だけではなく、砕石やアスファルトを敷いたり土砂を運搬したりという体を動かす仕事もたくさんありました(笑)。
建設業の仕事は、紙に記載されている数字や図形を自らの手で形にするもので、社会の役に立つものを作れるというのがやりがいであり、魅力だと感じます。

Q3.現場の環境について教えてください

夏場のアスファルト舗装作業は、暑い中で100℃を超えるアスファルトを扱うという熱中症と隣り合わせの仕事です。
だからこそ事前に対策を考えていて、作業時は空調服を着用し、熱中症を予防するために水分や塩分を用意して、体調の悪い時は休むことのできる体制を整えるなど、絶対に事故が起きない環境づくりを徹底しています。現場ではお互いの体調を確認するための声掛けや励ましあいを行ってきたので、今年の猛暑も無事に乗り切ることができました。
余談ではありますが、そんな暑い一日の仕事を終えて風呂上がりに飲むコーラは生きてる感じが凄くて最高に気持ちいいです。

Q4.休日はどのように過ごしていますか?

休日は祝日と毎週日曜、偶数週の土曜日ですが、連休はしっかり休めます。現場での残業もほとんどなく、現場のリーダーになって書類整理するようになっても、たまに多くて2~3時間残る程度です。
休日は実家に帰省してゆっくりしたり、映画や買い物に行ったりしています。中でも100円ショップは色々な商品があって、見ていると仕事のあれやこれに使えそうとアイデアが次から次に思いついて楽しいです。
また、有給休暇を利用して東京や大阪のイベントに行くこともあります。

Q5.将来の目標を教えてください

資格取得のための研修会の参加費や受験料、県外への交通費は会社が支援してくださり、おかげで現在1級土木施工管理技士の資格を所有しています。しかし現場ではまだ分からないことが多く、経験して初めて理解できることもあります。
将来はもっと経験や知識を身に付け、若手が資格試験を受けるときのアドバイス、作業を段取りするときに率先して援助できる人物になりたいです。

Q6.建設業を志す方へのメッセージ

誰でも最初は失敗がつきものです。どんな仕事においても、それをどう感じ取り次に活かすかが大事になってくると思います。
多くの経験・知識を蓄え、後輩や部下に頼られるような人材となり、10年20年後の世界を築ける人になれるよう、一緒に街づくりを通して成長していきましょう。

現場の1日の流れ
7:20 出社
7:30~ 8:00 朝礼・体操 作業前打合せ K・Y運動
8:10~12:00 作業指示、施工管理、安全巡視
(10:00~10:15 午前休憩)
12:00~13:00 昼休み
13:00~16:50 作業指示、施工管理、安全巡視
(15:00~15:15 午前休憩)
16:50~17:00 作業終了、後片付け
17:00~18:00 翌日の作業準備、書類作成、帰宅
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