近藤建設株式会社(富山市)
建築部 北川 緑さん
Q1.いまどんな仕事をしていますか。
入社して丸5年、今年4月で6年目に入ります。2級建築士の資格を持っていて、富山市下飯野で建設中の富山県リハビリテーション病院・こども支援センターの現場で働いています。職人さんへの指示や墨出し、書類作成、事務作業などが主な仕事ですね。役所に提出する安全書類や検査の記録などの整理や電話の応対もしています。
Q2.男性社会というイメージが強いですが、建設業を仕事にしようと思ったきっかけは。また、それはいつ頃ですか。
父が配管工事の仕事をしていますし、建設会社に勤める叔父がいたり、エレベーターの技術者がいたりと、親戚にも建設業に関係する者が多い環境で育ちました。サラリーマンのスーツ姿ではなく、みんなが作業着系。集まれば、家が一軒建てられるぞといった頼もしい感じ(笑)。会えば、いつも建設の話で盛り上がっています。中学生のときに進路を決める際、父が自宅近くの石川工業高等専門学校を熱心に薦めるわけです。そこで建築科に入学しました。それが大きなきっかけです。
Q3.建設業への入職の不安はありましたか。また、実際に働いてみてどう思いましたか。
Q4.「女性が働きやすい職場」とはどのようなものだと思いますか。
Q5.建設業で働く魅力、やりがいはどんなところですか。
Q6.建設業は3Kというイメージがありますが、どう思いますか。
現状、建設業で働く女性が少ないということは、まだまだ働きにくい環境、世間からするとそういったイメージなのだと思います。でも個人個人の捉え方次第です。工業高校出身の女の子も入社してきました。高校生のときにインターンシップに来ていて、建設業の印象が良かったようです。職場に私のような女性がいたことで安心感もあったのかも知れません。会社では、社員に感性を磨いてほしいと、5年に一度、海外旅行に出かけています。昨年7月にはスペインに行きました。建築家のアントニオ・ガウディが手がけたサグラダ・ファミリアなどの建築物めぐりや、トレド美術館などの美術館めぐりで刺激を受けてきました。
Q7.休日はどのように過ごされていますか。
時間があるときは本を読んだり、映画を観たりしています。ジョニー・デップが好きなので彼の映画をよく観ます。ビデオよりやっぱり映画は映画館で見たいですね。金沢21世紀美術館も好きです。展示が替わると行きます。また、椅子が好きなので、富山県立近代美術館の椅子の展覧会も学生時代から鑑賞しています。休日には石川の実家に帰ることもあります。長距離のドライブは嫌いではないので、楽しんで運転しています。
Q8.今後の目標はありますか。
直近の目標は、1級建築士の資格試験に合格することです。それに向けて、日曜に専門学校に通っています。丸一日の授業ですね。7月に学科試験があり、それをパスすると10月に製図の試験があります。大きな工事や公共工事は資格がないと担当できないことがありますので、資格を持つと仕事の幅が広がりますね。
Q9.建設業を志す女性へのアドバイス、メッセージを。
あれこれ考えすぎると、この業界ではやっていけないと思います。「こんなもんかなあ」と、肩の力を抜いて、ラクな気持ちで入ってきたほうがいいですね。私が入社したときは、現場から「1、2年で辞めるんだろう」「結婚したら辞めるの?」とよく言われました。3年ほど経つと、「頑張っているなあ」とどんどん周囲の見方、雰囲気が変わってきました。やることをやっていれば、評価してくれる人は必ず出てきます。
現場の1日の流れ
7:00~7:30 | 出社 |
8:00 | 朝礼、作業前打ち合わせ、安全工程、打ち合わせ後、作業開始 |
12:00~13:00 | 昼食・休憩 |
13:00 | 明日のスケジュール確認、作業開始 |
16:50~17:00 | 現場での作業終了・後片付け |
17:00~ | 書類づくり、事務仕事 |
18:00~ | 帰宅 |
近藤建設株式会社
〒930-0038 富山市緑町1丁目1番10号
TEL:076-491-3021