営業部に所属し、公共工事の入札、民間企業への営業などを担当しています。実はこれまで現場の技術者として、道路舗装、また土木の仕事を数多く担当してきました。そんな経験から現在、施工状況の管理・監督を行う監理技術者として、黒部川の愛本床止常水路の補修に携わり、工程管理や安全管理、原価管理、地域への対応などに当っています。

大型の建設機械が通行するため地域住民へ挨拶をしたり、河川工事について内水面漁業協同組合へ説明を行ったりという、円滑に工事を進めるための環境づくりも重要な仕事です。地域貢献として、交通安全旗の設置や通学前の交通誘導員の配置、高校生の現場見学会・作業体験なども実施してきました。

ものを造る喜びがあることです。規模は違いますが、プラモデルを完成させたときの感動に似たものがあります。

また、道路の建設で暮らしが便利になり、河川の工事で安心・安全が高まるなど、社会に貢献できる点も大きな魅力です。苦労はありますが、それ以上にやりがいがあります。

Ｑ4.この仕事の一番のやりがいは何ですか？

どんな仕事にも工期があります。工期通り、思い通りに作業を進められると、充実感、達成感が得られます。

工事を順調に進め、品質のいいものを仕上げるためには、協力会社の作業員や職人さんとのコミュニケーションも大切です。より良い環境で働けるように、現場休憩所に足洗い場、雨具掛け、簡易水洗トイレ、観葉植物、ワンコイン自動販売機、ファンヒーター・テレビ・冷蔵庫、インターネット、救急用具などを設置しています。

“今日も一日がんばろう”、“今日も安全第一”といった、モチベーションを高めるための「やる気UP↑看板」など、掲示物にも工夫を凝らしています。

夏は暑く、冬は寒く、現場での作業は確かに大変ですが、個人個人で感じ方は違うと思います。外で体を使って働く仕事が性に合っている人もいれば、重機を扱うのが好きという人もいて、その人の適性の問題だと思います。建設業は職種もいろいろあり、若い人には自分自身に合った仕事を見つけてほしいですね。

業界内で若い技術者や職人が少なくなっていますし、育っていないのが現実です。建設業は地域の基幹産業であり、時代の先端を走っていかなければならないと思っています。建設業が元気になれば、他の産業へも元気が伝わっていきます。建設業が人材不足となれば、国全体が機能しなくなるといっても過言ではないでしょう。

建設業を発展させていくためには、若い人材が必要です。ぜひ、若い人たちに建設業の魅力を肌で感じてほしいですね。