株式会社 高田組(富山市)
工務部 鈴木 章夫さん
Q1.いまどんな仕事をしていますか。
富山駅前の南口駅前広場整備工事で、監理技術者として自然石舗装や散水融雪設備などの工事に携わっています。視覚障害者の点字ブロック周辺に埋設したステンレス製の管へ地下水を流し、地上の雪を融かす仕組みになっています。また、その地下水を使ってバスロータリーへも散水します。広場の一角にはサクラの木が植栽されますが、そのための暗渠排水の工事や仕上がりの勾配を出す作業も行いました。けっこう難しかったですね。工事は2015年中に完了する予定です。
Q2.建設業を仕事にしようと思ったきっかけは。また、それはいつ頃ですか。
小さい頃から山菜採りに出かけたり、魚釣りに行ったりと、自然が大好きで、家にいるよりも外で遊んでいました。大学生のときに就職セミナーへ向かう途中、建設現場で作業している人たちのいきいきとした姿が目に留まり、屋外で働くのもいいかなと思ったのが建設業に興味を持ったきっかけです。
Q3.建設業への入職の不安はありましたか。また、実際に働いてみてどう思いましたか。
私は愛知県出身で、富山県内の大学に進学しました。人文学部で建設業とはまったく畑違いではあったのですが、先ほどお話ししたとおりものづくりに興味を持ったため建設業を選びました。現在(2015年)16年目に入りましたが、初めは慣れない仕事で疲れることもありました。でも、辞めようと思ったことはありません。
Q4.建設業で働く魅力はどんなところですか。
ものをつくる楽しさです。また、仕事の結果がカタチになって残るところも大きな魅力でしょうか。現場によって施工方法がまったく違う場合や、施行方法が同じでも、施工の順序が違ってくることもあります。どこから手をつけていくか、仕事の段取りを考える楽しさがあります。
Q5.この仕事のやりがいはどんなところですか。
昨年、南口駅前広場整備工事の中の自然石舗装とロータリー部分を担当しました。長期間のプロジェクトでたくさんの工程がある中で、開業日までに工事を間に合わせなければならず、大変でしたが、新幹線駅の玄関口ともいえる工事ですから、やりがいがありました。
Q6.建設業は3Kというイメージがありますが、どう思いますか。
外仕事ですから、夏は暑く冬は寒いですし、汚れることもありますが、子どもの頃から外で泥だらけになって遊んでいましたから、汚れはまったく気になりません。
危険に関しては、作業員の安全管理が私の仕事で、安全に工事が進むよう常に心がけています。客観的にみて、入社した頃に比べると、安全管理面のチェックは相当に厳しくなりました。危険なことは少なくなってきており、若い人たちにとっても、仕事はしやすくなっていると思います。
危険に関しては、作業員の安全管理が私の仕事で、安全に工事が進むよう常に心がけています。客観的にみて、入社した頃に比べると、安全管理面のチェックは相当に厳しくなりました。危険なことは少なくなってきており、若い人たちにとっても、仕事はしやすくなっていると思います。
Q7.休日はどのように過ごされていますか。
海で魚釣りです。グッと引きがきたときは最高の気分ですよ。海を眺めていると、頭を空っぽにできることも魅力です。夜通し釣ることもあります。釣った魚は自分で調理して食べます。職場でも釣り好きが多く、釣果の話で盛り上がります。コミュニケーションを図るのにもいいですね。
釣り以外では、家族でドライブに出かけたり、まとまった休みが取れると県外へ旅行に行ったりしています。しかし、建設現場は天候に左右されるので工事の進捗状況によっては会社の休み(第2・4土曜)が仕事ということもあります。
釣り以外では、家族でドライブに出かけたり、まとまった休みが取れると県外へ旅行に行ったりしています。しかし、建設現場は天候に左右されるので工事の進捗状況によっては会社の休み(第2・4土曜)が仕事ということもあります。
Q8.今までで一番印象に残っている仕事は何ですか。
現在携わっている富山駅前の南口駅前広場整備工事と、その前に携わった北陸新幹線・高架橋の仕事です。構想から半世紀かけて開業した歴史的なプロジェクトに関わることができて、誇りに思います。担当した高架橋は富山市北代周辺の1.3kmの工区でした。新幹線用の特別な仕様書がありましたので気を使いましたね。
その他には、4年間ほど携わった立山カルデラでの法面工事の仕事も思い出に残っています。春から秋にかけて、平日は宿舎で寝泊りして仕事、週末に平野に下りてくるという生活でした。雨の日は仕事がなく、山菜採りやイワナ釣り、温泉を楽しみました。アウトドア派なので、山での仕事を大変だとは思いませんでした。
Q9.将来の目標は何ですか。
1級土木施工管理技士の資格や大型土木機械の免許を持っていますので、現時点で取得を目指している資格はありません。が、新しい工法についての勉強を欠かさず、日々成長していきたいですね。
Q10.建設業を志す人へのアドバイス、メッセージを。
どんな仕事でも一緒だと思うのですが、最初は失敗もするでしょうけど、失敗を糧にして成長していけばいいんです。私も測量ミスで、構造物を造り直したことがあります(笑)。大きな構造物ではなかったのが不幸中の幸いでした(笑)。とにかく、わからないことがあれば、先輩や同じ現場で働く人に聞き、仕事を覚えていってほしいと思います。
現場の1日の流れ
7:30 | 事務所到着 |
8:00 | 現場で朝礼・ラジオ体操 |
8:10~ | 作業内容の打ち合わせ、危険予知活動・安全ミーティング |
8:20~ | 作業開始 |
10:00~ | 休憩 |
10:15~ | 作業再開 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 作業内容の打ち合わせ(翌日の作業について) |
15:00~ | 休憩 |
15:15~ | 作業再開 |
17:00 | 作業終了、事務所にて書類整理など |
19:00 | 帰宅 |
株式会社高田組
〒930-0007 富山県富山市宝町1丁目1-7
TEL:076-432-3416