新栄建設株式会社(立山町)
建築係 高平 尚さん(32)
Q1.いまどんな仕事をしていますか?
Q2.建設業で仕事をしようと思ったきっかけは? それはいつ頃ですか?
子どもの頃から図工、ものづくりが好きで、大学美術学部の建築デザイン科で学びました。卒業後は住宅の設計を手掛ける事務所で4年ほど図面を描いたり、家の模型を作ったり、建築デザイン、意匠の仕事をしていました。2級建築士の資格を持っています。
Q3.建設業で働く魅力はどんなところですか?
今の仕事に就いて6年ほど経ちますが、それまで設計事務所の中で図面と睨み合いをしていたせいか、現場で大型の建築物に携われるこの仕事が楽しいです。職人さんとの会話も弾みます。職人さんはストレートな方が多く、入社1、2年目の頃は気後れすることもありました。私自身、建築に関する知識を身に付けていくうちに、だんだんと対等に話せるようになってきたと思います。そうすると、それまでの職人さんの印象が全然違ってきましたね。職人さん自身、いろんな現場を経験していらっしゃるので大変勉強になります。稀に気難しい方もいますが、それがおもしろかったり、人間的な個性と感じることもあります。人と関われることが仕事の大きな魅力ですね。
Q4.この仕事の一番のやりがいは何ですか?
発注者、設計者、管理者、職人さんら大勢の人と人との繋がりの中で、1つの形を造り上げていくことにやりがいを感じます。これまで立山町の象徴的な建築物の建造に関わることができ、大変貴重な経験をさせてもらい、関係者の皆さんには感謝しています。建築物を建てる前に開かれる住民説明会などに出席することもあります。いろんな意見が出て、それを一つ一つクリアしながら、計画が進んでいくわけですが、建設業は建てるだけが仕事ではなく、人の思いを結晶化させる深い仕事なんだと毎回思います。
Q5.建設業は「3K」のイメージがありますが、どう思いますか?
さきほど話したように、足場からの転落、重機との接触など、危険に備えなければならないこともあります。建設現場では私のような安全管理を担当する者が配置され、事故を未然に防ぐ取り組みが行われています。私のように体育会系で、現場に出て、体を動かしているほうが性に合っている人もいると思います。「きつい、危険、きたない」というイメージだけで、建設業を捉えてほしくはありません。
Q6.休日はどう過ごしていますか? 趣味はありますか?
Q7.これまでで一番印象に残っている仕事はなんですか?
2012年に立山町前沢に誕生した立山町元気交流ステーション「みらいぶ」です。多いときには140名ほどが工事に当たっていました。保健福祉や図書館、富山地鉄・五百石駅と、様々な機能が一体になった施設のため個々の空間が多く、毎日作業に追いかけられました。地元の建設会社にとって、これほど大きな現場はそうありません。施工管理の面などで学ぶことがたくさんありました。
Q8.将来の目標は何ですか?
1級建築士の資格を取得し、大型の建物を設計・施工管理することが夢です。自分の設計した建物がずっと残っていくなんて素晴らしいことじゃないですか。現在、経験豊富な所長のもとで仕事をしていますが、経験を積んで早く一人前になり、お客さまや会社、広く社会の役に立てるようになりたいです。
Q9.建設業を志す方へアドバイス、メッセージを
この現場でも同年代が少ないです。実際、年配の方が多いですね。足場や鳶の仕事には、若い職人が入ってきていて、頼もしくも感じます。ぜひとも若い人に建設業に就職してほしいと思います。住みよいまちづくりなど、建設業は社会に欠かせない重要な役割を担っています。それだけ責任のある仕事。堅苦しいイメージもあると思いますが、達成感ややりがいは大きいです。また、建設の仕事では、人と人が協力し合って形を作っていきます。生身の人間同士が切磋琢磨しながら仕事をしていく。人とのそんなの関わりの中で人間的に成長できるのではないかと思います。
現場の1日の流れ
8:00 | 朝礼、全員でラジオ体操 |
8:10 | 作業前打ち合わせ、安全ミーティング、始業点検 |
8:30 | 現場での作業開始 |
10:00~10:10 | 休憩 |
10:10~12:00 | 作業 |
12:00~13:00 | 昼食・休憩 |
13:00~ | 昼礼、安全確認、午後と明日の作業確認、搬入物等の確認 |
15:00~15:10 | 休憩 |
16:50~17:00 | 作業終了・後片付け |
17:00~ | 終業時確認報告 |
19:00~ | 帰宅 |
新栄建設株式会社
〒930-0263 富山県中新川郡立山町大清水18
TEL:076-463-1165