塩谷建設の建築部に所属し、伏木地区コミュニティ施設(仮称)の新築工事に携わっています。基本的には現場管理が仕事です。最初に立てた施工計画に基づいて工事が進められているか、設計図通りになっているかをチェック、管理しています。また、日々の作業にどのような危険が潜んでいるかを検討し、職人の方と打ち合わせします。それに基づいて安全に作業ができるように、安全管理をしっかりと行っています。

一般の方は建物が仕上がった状態を目にするわけですが、この仕事に就くと、建物の軸となる基礎や仕上げ前の下地など、建設途中段階の細かいところを見ることができます。
このコミュニティ施設は行政の支所、公民館、図書館の複合施設です。現在、工事の進捗状況は3割ほどで、今は骨組みを作っている段階です。海のそばにあるため、津波対策や液状化対策も施します。津波からの避難施設にもなりますから、しっかりと施工しなければなりません。気を引き締めて日々の仕事に向かっています

どんな仕事にも3Kの要素はあると思います。自分なりに工夫し、それに対処して乗り越えていく力が必要です。建設業は高齢化が進んでいると言われますが、若い人がいる職種もあり、最近は現場で働く女性も増えてきています。女性も働ける職場です。これまでの印象とはだんだん変わってきていると感じています。

この現場では、現場を囲む鉄製の仮囲いに、伏木曳山祭や雨晴海岸の写真を掲げています。殺風景になりがちな工事現場に彩りを添える取り組みで、伏木地区の魅力も発信できるのではないでしょうか。

Ｑ6.休日はどう過ごしていますか？　趣味はありますか？

小学校から高校までずっと野球をやってきました。残念ながら、甲子園出場の夢は叶いませんでしたが、青春時代のいい思い出です。現在、塩谷建設の野球部ではセンターを守っています。朝間野球のシーズンになると、日曜日の早朝はずっと練習です。現場の職人さんで野球をやっている方もいて、応援してくれています。仕事の休憩時間には、野球などの話でコミュニケーションを図っています。

いろんな現場に携わり、一人前の技術者になりたいですね。私が尊敬する所長のように、現場全体の人やモノを把握し、確実に工事が進められる責任者に成長したいと思っています。そのためには、まず2級施工管理技士の資格を取得し、その後、1級施工管理技士や2級建築士、1級建築士の資格取得を目指したいですね。会社でも資格取得をバックアップしてくれています。

建築の仕事は、現場によって施工の仕方がいろいろとあって、とても奥が深い仕事だと思います。初めはわからないことだらけで、悩むことや失敗することもあるでしょう。仕事をするなかで少しずつ分かってくる楽しさもあります。いろんな人と関わることで、学ぶことがたくさんあります。就職した会社で自分なりに工夫したり、個性を育んだりしながら、楽しく仕事ができるように頑張ってください。